前回のつづき

どうも、どんどこです。

お久しぶりです。前回の更新を「つづく」で終わらせた割にめちゃくちゃ長引かせてしまいましたすみません。

でも今後も多分やります。

 

さて、とりあえずそんなこんなで(前回参照)転職に成功した私は意気揚々と北陸の地へ。

 

バリバリの営業マンになって稼いでやるぞー!って息巻いてたわけです。

前の会社で営業をしてた時には、お客さんのもとに行って、商品の話であったり、業界の話であったり、はたまた全く関係ない雑談みたいなこともしてる中で、お客さんと仲良くなれた気がしていたし、自分自身も人と話すことは好きだと感じていたから営業マンとしてうまくやっていけるんだろうと思っていました。

 

実際、入社後の研修期間みたいな時には担当していた地域のお店に片っ端から飛び込んでアンケートをお願いするみたいなことをやってきたんですが、「あ、これ楽しい!」っていうのが本音でした。

断られることもかなり多かったのですが、それ以上に人との他愛ない会話がすごく楽しくて、ああ、この仕事ならずっとしていけるなって本気で思いました。

 

で、いざ、「営業として案件とってこい!」って段まできました。やっと念願の営業デビュー!嬉しい!やった!

 

こんな気持ちでスタートした営業ですが、実際にやってみると全然相手にされない。

テレアポからスタートするわけですが、まずそこから実際に話を聞いてくれるまでが遠い遠い。

やっとこさアポが取れても、受注まで繋がらない。

 

そんな状態だったので二人の女上司から毎日激詰めされるわけです。

「こういう風にやって!」「ああいう風にやって!」

中には「電話かける数を倍にして!」とか「探客1日に何十件毎日やって!」とかいう注文も。しかも、二人で別々に指示してくるもんで時には相反する指示も飛んでくるわけです。

こっちとしては、「いや、どうしろと?」て感じです。

電話も人より多くかけていたくらいだし、探客も毎日何十件したところで商談にはすぐ繋がらないし。そのくせ毎日ノルマ進捗についてのカミナリが落ちる。ノルマに届いても他の数が足りなかったら同じ強さでカミナリが落ちるからもう受注どころの騒ぎではないんですわ。

 

次第に僕は毎日詰められるためだけに会社に行って、何も得られず帰ってくるという地獄のような毎日を送るようになっていきました。

 

皆さんは、賽の河原って知ってますか?

親より早くに死んでしまった子供が三途の川の手前で親を思って石を積むんです。けれど、夕方になると鬼が来てその石を崩していってしまうっていう話です。

 

今日も何も得られず辛い思いをして帰ってくると知りながら石を積みに河原に向かう子供たち。それと全く同じ絵面を小汚ないおっさんが再現したようなのが当時の僕でした。

 

つづく